不老不死の霊薬なんて言われたら、どうにも胡散臭く聞こえてしまいますよね(笑)
錬金術的な、なんとも怪しげな響きです・・・。
もちろん本当に不老不死なわけはなく、これはにんにくの持つすごいパワーを例えて呼ばれていました。
古代エジプトでは不老不死の霊薬と呼ばれていた
これほどの大層な呼び名ですが、古代エジプトではどうやら実際にそう呼ばれていたそうです。
というのも、紀元前4500年というはるか昔からも、にんにくの元気や健康に対する力は認められていたからなんです。
ピラミッドの建設とにんにくの関わり
古代エジプトと言えば、真っ先に思いつくのがピラミッドかと思います。
ピラミッドは巨大な岩を積み重ねて建設されているので、それはもう大変な労働でした。
そして、その大変な労働に従事する人たちに配給されたのが、実はニンニクだったのです。
にんにくの強力な強壮作用やスタミナ強化作用によって元気パワーを取り込んで、あの巨大な建造物を人間の手だけで作り上げたのです。
なんでにんにくはそんなにすごいパワーがあるの?
どうしてニンニクはそんなパワーが生み出せるのか?
それはニンニクに含まれている成分に秘密があります。
まず、単純に同じ鱗茎の植物である玉ねぎと、同量のにんにくの成分で比較してみると、にんにくの方が圧倒的に成分の含有量が多いんです。
文部科学省の食品データベースによると、にんにくは玉ねぎと比較して、エネルギーが3~4倍、ビタミンB1、B2が6~7倍、カリウムが3~4倍になっています。
エネルギーは動力源、ビタミンB1は疲労回復、ビタミンB2は生活習慣病の予防、カリウムは高血圧の予防といった形で、私たちの身体に良い影響を与えてくれます。
そして何より特別なのが、にんにくだけに含まれている成分、S-アリルシステインです。
これはにんにくのみに含まれている成分で、多様な薬理効果があります。
これら多くの成分が、にんにくのパワーの源なのです。
にんにくから黒にんにくへパワーアップ
古代では、普通のにんにくでもそのパワーが認められていました。
そして現代では、にんにく以上のパワーを発揮できるのが黒にんにくなのです。
黒にんにくは、生にんにくを熟成・発酵させて作られています。
納豆などの腐敗菌で発酵させている食品と違い、無添加で菌を外部から加えずに熟成・発酵している食品です。
それによって強化された成分は、生にんにくの3~16倍もの量に増加しています。
成分が増えることで、どういう影響があるの?
黒にんにくになることでさまざまな成分の量が増加しています。
そして、増加している成分の中でも特に重要なのが「S-アリルシステイン」です。
上でもお話ししましたが、これはにんにく特有の成分で多くの薬理作用があります。
にんにくの元気パワーの源と呼ぶにふさわしい成分なのですが、これが黒にんにくになることで約16倍に増えます。
S-アリルシステインが増えることによって、身体にとってさまざまな良い効果が期待できます。
簡単に例として挙げると、疲労感の回復、老化防止、血行促進、生活習慣病の予防、がんの予防、アンチエイジングなどなど、ここでは書ききれないくらいたくさんあります。
古代エジプトでは不老不死の霊薬とまで言われたにんにくのパワーの源が、熟成・発酵させることで約16倍になるってすごいと思いませんか?
黒にんにくはおいしくて元気パワーがたくさん!
このページでは、不老不死の霊薬という呼び名と、その呼び名にふさわしいにんにくの持つパワーについてご紹介してきました。
そして、現代では更にパワーアップした黒にんにくがあります。
黒にんにくは、にんにくの弱点をほとんど克服したすごい食品です。
ニオイはかなり抑えられて、味はドライフルーツのようにおいしくなっています。
もし興味があったら、黒にんにくの効果についても読んでみてくださいね。
分かりやすく要点をまとめて記事にしました!
黒にんにくの特徴について、ササッとまとめて知りたい場合にはオススメの内容です。